今からちょうど一年前、FCRラージボディー用のベアリングガイドを
注文した椿、メンバー内から当然の如く「スモール用は無いのか?」
と聞かれ、共立工芸様へ問い合わせた事から話は始まりました

共立工芸様では、丁度スモール用の試作品が出来上がったばかりで、
モニター車両を探していると言うことで、それならば迷いはありません
K.L.Z.Cで全面協力することになりました

私がモニターに選んだ条件は・・・
1:距離を走る人
2:まだセッティングが出てない人
3:あまりメンテしない人
と言うことで、ヒロちゃん、たなちゃん、あきらにモニターを
お願いして、一年間使ってもらいました

それまでの経過記事は下記をご覧下さい。
一年経過した先日、最終チェックと言うことで、共立工芸様まで
行ってきました

朝8時、八潮Pに集合

カズも冷やかしに来てくれました。
時間は8時をまわりましたが・・・ あきらが来ません

電話をすると・・・ 寝ぼけ声

椿 : 早くこ〜い 速攻

あきら : すいません・・・ 直ぐに行きます m(_ _)m
8時30分、あきら到着。
共立工芸様に9時行くと連絡してあるので、即出発です

葛西回りは、「ネズミの国」渋滞で真っ赤だったので、
箱崎から9号線で辰巳回りで湾岸線に出て、大井で落っこち
9時ジャストに到着

おはよおうございまーす

今日は宜しくお願いします。
最近「YouTuber」になったヒロちゃんは早速ぶつぶつ言いながら
動画撮影開始

では早速ですが、キャブのトップキャップを開けて点検です

まずはヒロ号。
一番距離走ってくれたヒロちゃん、5000`近く走ったそうですが
素晴らしいです、吹き返しの痕すらありません。
ライディングが丁寧なんでしょうね、全く問題ないですね

続けて、全くメンテをしないあきら号。
距離は1400`以上は走ったそうですが・・・
エンブレを多用する走り方なので吹き返しが多い感じですが、
ガイドに傷みは見受けられず、こちらも合格

最後は、セッティングの為しょっちゅう開けてジェットやニードル
交換をしていた、たなちゃん号。
距離は、4000`位でしょうか!
途中まで外してくれていたので、たなちゃんのキャブは全バラして
細かくチェックすることに

バラす前に、同調の確認と各部を細かくチェックです

あきら : どこが減るんですか? あ〜ここなんですね!
さ〜これからスロットル周りをバラしてベアリングガイドを抜いて
みましょう

ヒロ : あ〜バラす前に撮らせて・・・ 五月蠅いYouTuber(笑)
慎重にスロットル周りをバラしてベアリングガイドを抜いて行きます。
たなちゃんもエンブレ大好きなので、吹き返しが多い感じですね

こちらがバラしたベアリングガイド群。
吹き返しで汚れてますが、傷や減りは全くなく合格

ヒロ : これは汚ね〜な〜 運転がダメなんだよ・・・
たなちゃん : うるせーなー誰かこのYouTuber何とかしろよ(笑)
リップシールはそろそろ交換した方が良さそうですね、
洗浄して組んで行きましょう

組み上げてる途中、ふと気がついた椿。
椿 : スピゴットの長さ違くない?
たなちゃん : マジで? 良く気がついたね!
個体差なんですかね? 0.4o位4番が短いですね・・・

気になる様なら、液ガス塗ってから高さ合わせて乾燥させれば!
同調の最終チェックはオーナーのたなちゃんが確認

たなちゃん : 老眼で見えない・・・ 合ってるよね?
全て確認が済み再び組み上がりご満悦のたなちゃん

ヒロ : さっきから姿見えないと思ったら、キャブ持ってどうした?
カズ : あの〜ラージなんですが・・・ 在庫ありますか (^_^;)
ヒロ : やっぱそうだろ! 欲しくなるんだよ!
椿 : 後から自分でベアリング組むの大変だぞ! 今入れてもらえば?
早速、ガソリン抜いて作業開始です

早速、フロートチャンバーを開けジェット類を外します

Z用を新品で購入し2万`以上走ってるそうですが、チャンバーに
着色も無くきれいですね

今までスロットルボディーを抜いた事はないらしく、清掃は
エアーブローのみだそうです。
しかし、カズから気になる一言が・・・
エアーブローすると、粉っぽい物が出るとかで・・・

怪しい・・・実に怪しい・・・

スロットルボディーを抜き、ボディーの摩耗を確認です。
結果は・・・ 上手く写真撮れてませんが、スライド部のボディーは
見事に減ってます

張り付きが出る程ではないものの、2万`でもやっぱり減るんですね

スライド部が減るとスロー領域で浮動バルブとボディーとの摩擦が多く
なり、こちら側のボディーも減ってしまいます。
ここが減ってしまうと致命的で、いくらスライド部にガイドレールを
入れても、浮動バルブの密着性が悪くなってしまいます。
即ち二次エアーを吸ってしまいスロー系がシャキッとしません

いくらセッティングを頑張っても決まらず、燃費も悪いと思います。
このベアリングガイドセットは、部品点数だけを見ると一見高いと
思いがちですが、量産に向かない精密加工や素材
PEEKを考えるとかなり
安いと思います。
そのうちになんて言ってると、あっという間に走行距離は伸びますので
新品のFCRに入れるのがベストだと思います

だいぶ話が反れましたが、カズのキャブも順調に進んでいます

このベアリングガイドを入れる場合、スロットルボディーのベアリング
に付いている樹脂ローラーは取り外しベアリングのみにします。
一カ所樹脂ローラーのみ(下画像右下)の場所はローラーを外します

この後、この残ったピンも抜くのですが・・・ がっ

このピンがちょっとやそっとでは抜けません・・・

特殊工具がある方は下画像の様に簡単作業になります。
この様な特殊工具を持ってない方が大半だと思いますので、
そんな方は、円柱状のピンを金ヤスリで削って平らな面を作り、
バイス(万力)に挟んで捻れば外れるそうです。
平らな面を上下平行に2面作ると更に確実に抜けるそうですよ

このやり方を知らなかった私もかなり苦労しました

ピンを外した所には、セットに付属になってますピン付きの
ベアリングを圧入していきます

圧入はハンマーで叩いてとかは絶対にNGです。
下画像の様にバイスに挟んで慎重に圧入して下さいね

ホームセンターに売っている安い万力で十分です。
ここで疑問が出てくると思うのですが・・・
「圧入ってどの辺まで入れ込むの?」って思いますよね

下画像を見ると分かりますが、ベアリング部分は少し盛り上がって
いて、ベアリングの回転部には接触しない仕組みになっています

なのでしっかり止まるまで圧入して下さい。
あくまで加減しながらですよ〜 スロットルボディー歪んじゃいますから。
出来上がりは下画像の様に4カ所ベアリング仕様になります

出来ればここまでバラしてあるので、中古FCRの方はリップシールも
交換しといた方が良いと思います

さ〜スロットルボディーのベアリング化も済んだので、ベアリング
ガイドを組み込んで行きましょう

しかしカズのFCR・・・ 何かがおかしい

スライド部のクリアランスがかなりきつく入りません。
一旦抜いてみると・・・

減ったボディーの粕がベッタリ

これだけボディーが減ってると言うことです・・・
エアーブローすると粉がでる原因はこれか。
これは全て外して再度洗浄です

洗浄後はエアーブローして隅々まで丁寧に

その後、たなちゃんのと同じ様にスピゴットの長さ確認しようとすると
あららスピゴット緩んでました

FCRはCRみたいにOリング入ってないので、ここには薄く液ガス塗り
ましょう、二次エアーの元です

スピゴットの高さは大丈夫みたいですね

後は問題なく組み上がり完成〜 カズもご満悦

ではでは早速取り付けてみましょう

まずは元のセットのまま試運転です。 第一京浜までの道を聞いて
行ってらっしゃ〜い

帰ってくると、やはり下で濃い症状が出たのでASを手直しです

一先ず今回はこれで帰ってみて、高速走って様子見て後日再度
細かくセッティングですね

時間は何だかんだで15時

楽しく雑談しながらだったのであっという間でしたが

共立工芸様、朝早くから色々とありがとうございました m(_ _)m
今回で、一応「FCRスモールボディー用SEPベアリングガイド」の
テストは無事に終了

ラージボディー用で確実な実績が有るにせよ、商品化するにはそれなり
の試験は繰り返さないとなりません。
今回、一年に及ぶスモールボディー用のテストで、良い結果が得られ
いよいよ商品として販売開始となるそうです

我々もテストに携わらせて頂き貴重な体験が出来ました事をこの場を
お借りしましてお礼と感謝を申し上げます m(_ _)m
また何か有りましたら協力させて頂きますのでご連絡いただけると
幸いです。
スモール用はまだかと首を長くして待ち望んでいた方々、
お待たせしました、いよいよ発売開始です

※今回、カズのFCRにベアリングガイドを施工して頂きましたが、今後の為もあり作業工程を確認する為に、特別に作業して頂きました。
共立工芸様は、整備士有資格者ではありませんので、取り付け作業は受け付けてませんのでお間違えの無い様にお願い致します。
尚、今回の施工作業には賃金等は発生していませんことを確認を含めてお知らせしておきます。
【お問い合わせは下記までお願い致します】
【メンバーのヒロちゃんの動画はこちら】
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